石垣島でホタルが見られるって本当?
石垣島といえば、美しい海と満点の星空という印象かもしれませんが、実はとても美しいホタルが見られるホタル島でもあるんです。
ここでは、石垣島で見られるホタルの種類や時期、見られる場所やおすすめの撮影方法などをご紹介します。
石垣島は一年中ホタルが見られる!ホタルの種類と時期
本州ではゲンジボタルやヘイケボタル、ヒメボタルなどが有名だと思いますが、ここ石垣島では9種類のホタルが見られます。
- 石垣島で見られるホタル
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- アカホタルモドキ
- イリオモテボタル
- オオシママドボタル
- キイロスジボタル
- キベリクシヒゲボタル
- サキシママドボタル
- ムナグロボタル
- ヨナグニホタルモドキ
- ヤエヤマヒメボタル
このうち、成虫になって発光するホタルは4種類。発光する時期をまとめました。
- 名前
- 発光する時期
- ヤエヤマヒメボタル
- 3月中旬~5月下旬
- オオシママドボタル
- 9月中旬~翌年1月上旬
- イリオモテボタル
- 12月から1月
- キイロスジボタル
- ほぼ通年
それぞれ発光する時期が異なるため、石垣島では一年中ホタルが見られるのです。
中でも一番のおすすめは、ヤエヤマヒメボタル。
石垣島と西表島にしか生息していない日本最小のホタルで、体長は2~4mm、日没後の約20分しか発光しないんです。地面すれすれをゆっくりと飛び、まるで光の絨毯のようになります。
石垣島でホタルを見るにはどうしたらいい?どこで見られるの?
石垣島では、ホタルは水辺ではなく森の中に生息しています。そのため、森林の中を分け入って観察することになります。
懐中電灯や車のライトなど、他の明かりがあるとホタルは森の奥に隠れてしまうので、観賞は真っ暗な中で行われます。ホタルを見る時は、明るいうちに観賞場所まで移動し、徐々に光り出す様子から楽しむようにしてください。
ただし、観賞後に真っ暗な中帰ることや、自然現象なので見られるかどうか、ということを考えると、旅行会社が行っているホタル観賞ツアーに参加することがおすすめです。
ツアーに参加すれば、ほぼ一年中みられる石垣島でその時期に最適な場所へ連れて行ってくれますし、注意事項や写真の撮り方もしっかり教えてくれますよ。もちろん行き帰りも安心ですね。
ツアーは予定が合わなくて申し込めない方や、自分で行きたいという方は、バンナ公園内のDゾーン「自然観察広場」がおすすめです。ここには「ホタル街道」があるので、ぜひそこからホタルを楽しんでくださいね。
バンナ公園は石垣島市街地から約6分、空港からは約25分の場所にあります。ホタル街道へ行くなら西口が一番近い入口です。
なお、ツアーに参加せずにホタル観賞をする場合には、必ず当ページ最後の項目「守りながら見る方法」を厳守してください。
ホタルをキレイに写真に撮るには?おすすめの撮影方法
石垣島のホタルの光は、とても淡くて幻想的なものです。写真に撮るには注意事項があるので、まずはそちらを確認しましょう。
- 【注意事項①】ホタルよりも強い光はNG
- ホタルは自分たちの光よりも強い光があると、森の奥に隠れてしまいます。スマホの光もNGなので、スマホは出さないでください。そもそもスマホのカメラではホタルの光は撮影できません。
- 【注意事項②】カメラにはフードカバーをつけましょう
- カメラの液晶の光でもホタルは逃げてしまいます。フードカバーをしっかりつけて、フードルーペを使用しましょう。補助光をふさぐことも忘れずに。
上記を守ったうえで、ホタルをキレイに写真に撮るには、以下の2つが重要なポイントです。
- 【ポイント①】それなりの性能のカメラを用意する
- 注意事項でも説明しましたが、スマホのカメラや簡単なデジタルカメラでは、ホタルの光はキレイには撮れません。写ったとしても、本当に小さな点のようになってしまいます。一眼レフなど、それなりの性能があるカメラを用意しましょう。固定できる三脚も必要です。
- 【ポイント②】しっかり練習しよう
- 暗い中でもセッティングできるように練習しておきましょう。暗闇で星をキレイに撮影する練習がおすすめです。露光時間は1分程度、露出は目一杯開くか、少し絞るくらいがちょうどいいですね。
- おすすめの撮影方法
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- ホタルの光の軌跡を残す
- ホタルだけではなく、人物も一緒に写し込む
- 低い位置にカメラを設置し、森の明るさを写し込む など
世界中で減っている!ホタルを守りながら見る方法
石垣島だけでなく、実はいま世界中でホタルが減っているんです。ホタルを見に来る人が、ホタルを減らすようなことがあってはなりません。
これからもホタルの美しさを楽しむために、以下は必ず守るようにしてください。
- ①どんなに小さな明かりでも、決してつけない
- 前項で自分よりも強い光があると隠れてしまう、と書きましたが、それ以外にも重要な理由があります。ホタルは自身の光で会話しています。光が見えないとオスとメスが出会えず、子孫を残すことができないため、減少してしまうのです。
- 対処方法
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- 観賞場所へ明るいうちに行って待機する
- 車はライトの届かない離れた場所に止める
- 撮影する場合、カメラにフードカバーとフードルーペをつける
- 帰り道は赤いフィルムを貼った懐中電灯などで足元だけを照らす
- ②ホタルを手で触らない
- 私たちの体温はホタルにとっては大変高温なので、長い時間触っていると弱ってしまいます。
- 対処方法
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- 小瓶に入れて観察し、すぐに放す
- ③虫よけスプレーなどの虫よけは使わない
- ホタルも虫です。観賞場所での虫よけスプレーはNGです。
- 対処法
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- 事前に虫よけスプレーをしておく
- 長袖、長ズボン、シューズで観賞場所へ行く